祈りの幕が下りる時

f:id:yakyu-eiga:20180129205931j:image

祈りの幕が下りる時

2018/1/27(土)公開

監督/福澤克雄

出演/阿部寛松嶋菜々子溝端淳平田中麗奈キムラ緑子烏丸せつこ

2010年4月に連続ドラマとしてスタートした東野圭吾原作の「新参者」シリーズ。 阿部寛演じる日本橋署に異動してきた刑事・加賀恭一郎が、謎に包まれた殺人事件の真犯人を探すというミステリー要素と、事件の裏に隠された人の心の謎を解くというヒューマンドラマ要素がこれまでにない“泣けるミステリー”として大きな話題に。 2本のスペシャルドラマ「赤い指」「眠りの森」、そして映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』を経て、 遂にシリーズ完結作『祈りの幕が下りる時』が映画化される。 事件の鍵を握る美しき舞台演出家・浅居博美を演じるのは松嶋菜々子。 そして監督は「半沢直樹」、『私は貝になりたい』を手掛けた福澤克雄。 重厚かつ緻密な演出でシリーズに新たな風を吹かせる。

東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見される。 被害者は滋賀県在住の押谷道子。 殺害現場となったアパートの住人・越川睦夫も行方不明になっていた。 やがて捜査線上に浮かびあがる美しき舞台演出家・浅居博美(松嶋菜々子)。 しかし彼女には確かなアリバイがあり、捜査は進展しない。 松宮脩平(溝端淳平)は捜査を進めるうちに、現場の遺留品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見する。 その事実を知った加賀恭一郎(阿部寛)は激しく動揺する。 それは失踪した加賀の母に繋がっていた――。

 

 

登場人物

 

加賀 恭一郎

f:id:yakyu-eiga:20180129211057j:image

警視庁日本橋署刑事

 

浅居 博美

f:id:yakyu-eiga:20180129211159j:image

事件の鍵を握る美しい舞台演出家

 

松宮 脩平

f:id:yakyu-eiga:20180129220926j:image

警視庁捜査一課刑事。加賀の従兄弟。

 

金森 登紀子

f:id:yakyu-eiga:20180129221042j:image

看護師。加賀の父・隆正を看取った。

 

加賀 隆正

f:id:yakyu-eiga:20180129221206j:image

 病死した加賀の父・元刑事。

 

田島 百合子

f:id:yakyu-eiga:20180129221332j:image

失踪した加賀の母。

 

綿部 俊一/浅居 忠雄

f:id:yakyu-eiga:20180129221610j:image

加賀の母の恋人。/博美の父。

  

苗村 誠三

f:id:yakyu-eiga:20180129221657j:image

博美の担任。

 

浅居 厚子

f:id:yakyu-eiga:20180129221834j:image

 行方不明になっている博美の母。

 

宮本 康代

f:id:yakyu-eiga:20180129221931j:image

 スナック「セブン」のママ

 

 

 

 ☆感想☆

2018/1/29(月) TOHOシネマズ渋谷

 

人気作品の最終章。

DVDを借りて見た記憶はあるもののあんまり内容を覚えていない状態でのスタートでした(T ^ T)

 

失踪していた加賀の母のシーンよりスタート!

母が死に加賀が仙台に行き、綿部という恋人の存在を知ります!

綿部に会って母のことを聞きたいと思う加賀ですが、日本橋に来るということを聞くもののなかなか綿部を探すことはできません。

↑加賀が日本橋署にいるのはコレが理由なんですね(=´∀`)♡

 

そして事件が起きます。

従兄弟の松宮の気づきでホームレスの焼死体事件と今回の事件の被害者・押谷の事件との繋がりがあることがわかります。

押谷のことを調べても初めはなかなか東京へと繋がるものは出てきませんでした。

どーなるんだろう?この事件???と思いました。

 

しかし、押谷の営業先の施設で厚子との話を聞いたことで“浅居博美”という人物が浮かび、東京へと繋がっていきます。

博美を演じるのは松嶋菜々子

相変わらずキレイですね(*´ー`*)

 

博美のところに行くと加賀と一緒に写っている写真があり、これが事件の真相へと繋がっていきます。

 

今回の事件は加賀自身も鍵を握っています。

博美はどうしてわざわざ加賀に会いにきたのか???

それは加賀は博美の父(綿部)の恋人が加賀の母であったから!!!

そーいうことです!

1回会ってみたい・・・

 

そこに加賀が辿り着いたとき、事件の真相や博美が抱えている過去が浮かびあがってきました。

 

博美と父の逃亡生活。

博美が人を殺してしまったこと。

博美と父の別れ。

文通。

博美と父が再び会うようになったこと。

明治座の演出家のみが入れる部屋に加賀が入ってからの過去のシーンはとても重くて、父と娘の絆あって、泣きそうになってしまいました。

特に別れのシーンはすごく悲しかったです。

そして博美が父を自分の手で殺すシーンも。

 

なんとなくいつもどこか抜けているような父であったり、会社員の役のようなイメージの小日向さんでしたが、この作品の博美の父という役は今までのイメージとは全く違う感じの父親役でした。

30年近く娘を他人として見守っているなんてなんかとても切ない・・・

やはりすごい俳優さんなんだ!と思いました。

 

クライマックスに向かうシーンで博美が母・厚子を恨む気持ちはすごくよくわかります。

すべては母・厚子のしたことから始まり、父も娘も人殺しになってしまったのですから・・・

借金取りから夜逃げをしての逃避行。

それはすべて厚子がお金を持ち出していなくなったところから始まっています。

加賀の母とはまた違う形での失踪です。

(加賀の母は親戚からの嫌がらせ?等に耐えられなくなり鬱状態に陥り失踪しています)

 

加賀と博美ってどことなく似ている気がします。

そしてお互いも何か感じているような気がします。

お父さんが大好きなところも・・・

2人は違う出会い方をしていたらまた違う人生もあったのかな?と思います。

 

最後になりますが、事件解決という部分では突っ込みたくなった(防犯カメラ見ないのかな?押谷が博美に会いに行ったとわかった時点で???とか)部分もありましたが、加賀と博美の過去の描き方やサウンド・配役等々、全体的に見て良い作品かな?と思いました!

犯人は博美だと見ている側にも登場から想像できるのですが、なぜ殺したのか?という部分にクローズアップさせ、丁寧に掘り下げている部分や震災も絡めている部分などにも魅力を感じました。

エンディングも良かったです!!!

↑最後まで座っててよかった(*´꒳`*)