羊の木
2018/2/3(土)公開
監督/吉田 大八
出演/錦戸亮、木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平
さびれた港町・魚深市(うおぶかし)に移住してきた見知らぬ6名の男女。ごく普通の市役所職員・月末一(つきすえ はじめ)は彼らの受け入れを命じられた。時を同じくして、月末が想いを寄せ続ける同級生・文(あや)も魚深へと帰郷していた。この6人の移住者は、何かがおかしい。落ち着かない言動、尋常ではない佇まい、不審な同行者。月末は衝撃の事実を知る―彼らは新仮釈放制度により自治体が身元引受人となって出所した元受刑者であり、全員に殺人歴がある。そして、この事実は知られてはならない。異物を受入れた町と人々の日常の歯車がにわかに狂い始める――
登場人物
月末 一
元受刑者の受入担当となった市の職員。
石田 文
魚深の町に帰郷した月末の同級生。
杉山 勝志
ごう慢ですぐ人に絡む釣り船屋。(傷害致死で懲役8年)
太田 理江子
色っぽく、どこか隙のある介護士。(殺人で懲役7年)
栗本 清美
人見知りで几帳面すぎる清掃員。
福元 宏喜
大人しく気弱な理髪師。(殺人で懲役7年)
大野 克美
強面で寡黙なクリーニング屋。(殺人で懲役18年)
宮越 一郎
無邪気で好奇心旺盛な宅配業。(傷害致死で懲役1年6カ月)
☆ 感想 ☆
2018/2/7(水) TOHOシネマズ渋谷
週末ランキング2位。
予告編から楽しみにしていた作品で、鑑賞。
レイトショーの時間帯ということもあるためか、館内は4分入り!というところでした♪( ´▽`)
正直予告編のドキドキ感が大きすぎたせいか期待外れでしたm(__)m
作品は魚深市が受刑者を6人引き受け、そこで事件が起きる。一と文と宮越。のお話です!!!
受刑者たちがどうなったかというと・・・
杉山→宮越に殺される。殺され方が車。そして最後に踏まれるw
太田→一の父を好きになり、伴侶になるかも?しれない。
栗本→清掃員。小学生と死んだ亀を埋葬。自宅の裏に埋葬した1つから芽(新しい命)が育つ。
福元→就職先の理容店の店主も元受刑者でバレることにビクビクしていたが、良い師弟関係に。
大野→昔の仲間が迎えに来るが、それを蹴り魚深市のクリーニング店へ。女店主に自分が犯罪を犯したことを告白し、出て行こうとするが、止められて共に働く。
宮越→一と文とバンド仲間になる。過去の復讐に現れた被害者遺族に見つかり殺す。それを促し、現場を撮影していた杉山も殺す。最後は一と海に飛び込み、最終的に巨大像によって命を絶たれる。
このような感じです。
特に印象的だったのは、福元と大野のエピソードでした!
福元は店主が疑いを持ち、一に尋ねますが、自分も元受刑者であることを告白し、店主と福元の間に何かが生まれます!!
祭の日、福元は店主に酒を勧められたことをきっかけに大量に飲み、暴力沙汰を起こしますが、最後の方は店で店主からカットの指導を受けて真面目に働いている姿が映されます!!!
暴力沙汰は宮越の正体や杉山の動きのきっかけになる出来事なのですが、終わりの彼の姿と支える店主の姿にほっこりしました。
大野はクリーニング店で日々真面目に働いています。
祭の日、白い目で見る周囲をよそに店主は「こっちよ!」と声をかけ、暴力沙汰後も大野に対して温かい声をかけます。
そんな店主に殺人を犯した過去を話して出て行こうとするのですが、店主に止められ、最後は2人で写真を撮る姿が映ります。
最後の写真のシーンで「笑って!」というシーンにほっこりしました。
冒頭に期待外れだと書きましたが、作品は限られた時間の中で人物に対して丁寧に描いているように感じられました(*´꒳`*)♫
宮越と文がつきあっていると知ったときの一の言動もそうだと思います!
結局、一と文はどうなった!とかはありませんでしたが、最後の「ラーメン」の言葉に今後の進展を感じました(*´꒳`*)
最後になりますが、この作品は俳優さんが素晴らしかったです(=´∀`)
文との車内でのシーンやクライマックスのシーンは迫るものがありました!
また、北村一輝さんも相変わらずの安定感で作品になくてはならないエッセンスでした٩(๑❛ᴗ❛๑)۶